カンパーニュが有名なこねないパン。チャバタならもっと簡単に作れます。手も汚れません。外はパリパリ、中はもっちり食感のチャバタです。
こねないパンで一番簡単なチャバタ
こねないパンはまっています。カンパーニュやフォカッチャを作りましたが、もっと加水率を上げたいと思いこのチャバタを作りました。
こねないでもパンが作れる原理、パンをこねる理由はこちらにまとめました。
驚異の加水率100%チャバタ
こねないパンの魅力は、そのもっちりとした食感です。そこで、加水率(小麦粉に対する水の割合)をどこまで上げられるか、挑戦してみました。
成型は無理
加水率が100%にもなると、こねてもこねても生地はベタベタなままです。私の技術では、成形は無理でした。
二次発酵も無理
そこで、そのまま二次発酵させようとしました。
しかし、すぐに生地がだれてクッキングシートに広がり、それをまたすくい上げて高さを出して、それがまた広がり…ということで、一向に発酵に移れません。二次発酵はあきらめました。
分割だって無理
分割して小さいチャバタにしようと思ったのですが、水分が多くてやわらかい生地でもグルテンはしっかりしているので、切るのもなかなかに大変です。
もう一番楽な方法でいいや、と思い、成形なし、二次発酵なしで焼いたら、結局一番美味しく焼けました。
焼成温度は高めで
また、温度設定も大切です。他のパンより少し高めの200℃で焼きましたが、それでも水分が残りすぎていました。ですから、オーブンはかなり高めの220℃に設定してあります。
ですが、ビビらずに、しっかり焼き色がつくまで焼いてください。
驚きのチャバタ
焼きたてのパンを切ると、もちもちを通り越して少しべたついています。しかし、しっかり冷ましてあげると落ち着くので問題ありません。
このチャバタ、もう、驚くほどふかふかです。外はバリっとしているのに、真ん中あたりの膨らんだところを押すとへこみます。そして、戻ってきます。パンの常識が変わります。すごいです。
レシピ
オーバーナイトチャバタ 一番簡単にできるこねないパン
- 強力粉 300 g
- 水 300 g
- 塩 4 g
- ドライイースト 1 g
- 電子はかり
- ボウル
- シリコンヘラ
- クッキングシート
- 丸ごとオーブンに入れられる薄手の鍋(*1)
- ボウルに強力粉、塩、ドライイーストを入れ、軽く混ぜる。
- 水を入れる。
- 粉っぽさがなくなり、一つにまとまるまでへらで混ぜる。
- ラップをして、15-25℃の室温で一晩、12時間程度寝かせる。
- 生地が二倍程度に膨らみ、表面に小さな泡がいくつも見えたら一次発酵完了。
- オーブンを220℃に予熱する。
- 天板にクッキングシートを敷く。
- へらを使い、発酵した生地をボウルの底からはがす。
- 底からすくい上げるように、2-3回混ぜる。グルテンを切らないように気を付ける。
- クッキングシートの真ん中に生地を落とす。(*1)
- すぐにオーブンの中段、または中下段に入れ、20-30分、しっかりと焼き色がつくまで焼く。(*2)
焼きたては、中がベタベタとしているので、しっかり冷ましてから切ってください。冷めても翌日でも、もちもち食感が続きます。