クロアチア10都市を駆け巡った私の、クロアチアの観光地の印象をお伝えします。クロアチアの観光地は、歴史が長く街並みが美しいですが、ある一つの理由から、どこも似たような印象を受けました。
観光業が主産業
クロアチアの主な産業は観光業です。具体的には、2019年の観光収入は、GDP比約20%程度。ちなみに、日本は約5%、フィンランドは2%です。この数字からも、クロアチア経済に占める観光業の大きさがよくわかります。
長い歴史を持つ国
ここまで観光業が盛んな理由の一つは、クロアチアの長い歴史にあるのでは、と感じました。そして、それぞれの都市に残されている歴史的建造物はどれも素晴らしかったです。また、クロアチアには世界文化遺産が8つあります。これからも、クロアチアの歴史の長さが見て取れます。
また、クロアチアは敬虔なカトリック信者が多くいます。そのため、いたるところに教会があり、これも非常に美しかったです。
食べ物がおいしい
また、食文化も非常に豊かです。内陸部では肉を用いた料理、沿岸部では海産物を用いた料理が楽しめました。
いろいろな人のブログを読むと、日本のシーフードのほうがおいしい、と感じるようです。しかし、フィンランドに住む私にとっては、サーモン以外の海産物はかなり久しぶり。大ぶりの車エビや手長エビ、イカやタコなど、久しぶりに食べる新鮮なシーフードは、毎食の楽しみでした。
観光地は似たり寄ったり
ただし、各観光地に独自の魅力があるかといわれると、少し疑問に感じる部分もあります。観光客向けに作られた「観光地」は、どこも似たような印象を受けました。
どこも似たような土産物店ばかり
具体的には、アドリア海沿岸の旧市街は、完全に観光客向けにアレンジされています。建物はとてもきれいなのですが、そこに所狭しと軒を連ねる土産物店。
そして、どの都市のどのお店も、中国製と思われるグッズか、高価なアクセサリー、ローカルを謳った食材ばかりを売っています。その都市ならでは、というものは、ほとんど見かけませんでした。
また、美しい旧市街の街並みが、土産物店やレストランで埋め尽くされているというのは、少しもったいない気分にもなりました。
おすすめは大都市かとても小さな町
つまり、誤解を恐れずに言えば、クロアチアの観光地はかなり画一的です。主要な観光地巡りばかりしていると、少し食傷気味になるかもしれません。
そんな中でも、私がいってよかったと思う場所は、観光地である以上に、地元の人の生活がある街、そして、自然が豊かな都市でした。具体的には、ザグレブなどの大都市や、シベニクなどのとても小さな町、そして、プリトビチェです。
クロアチアのそれぞれの都市の感想はこちらにまとめました。
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