フィンランドの家庭には大型冷凍庫がある

Life in Finland

フィンランドでは、冷蔵庫に付属の冷凍庫だけではなく、箱型の大きな冷凍庫を持っている家庭が多いです。ベリーを冷凍したり、食べ物をたくさん作って冷凍したり、大活躍です。その背景にはフィンランドの文化と発展の歴史があります。

箱型の大きな冷凍庫

こちらは、パートナーの実家にある冷凍庫です。我が家にも同じサイズのものがあります。義実家には、この他にも、この倍の大きさのものがもう一つあります。義理の両親は二人暮らしですが、この冷凍庫をフル活用しています。

ベリーを冷凍

この冷凍庫に一番たくさん入っているのは、間違いなくベリー類です。フィンランドの代名詞とも言えるベリーは、森などで誰でも取り放題。ですがシーズンはそんなに長くありません。義父はベリー摘みの名人で、毎シーズン何十キロも摘んでは冷凍しています。

肉・魚を冷凍

義父の趣味は魚釣り。釣った魚も冷凍庫で冷凍します。その他、例えば羊やトナカイの肉などをファームから直接買うと、何キロという単位になります。そのような肉類も冷凍しておきます。

食べ物を冷凍

義母姉妹は、クリスマス料理をそれぞれ分担して作っています。そしてそれをお互いに交換して、クリスマスまで冷凍保存しておきます。

フィンランドのレシピを確認すると、シナモンロールが一回で40個とか、ドーナツが50個とか、とにかく一度にたくさん作ります。そして、食べない分は冷凍庫で冷凍しておくのです。

外食文化は新しい

フィンランドで大型冷凍庫が根付いているのは、外食の歴史と関係があります。外食文化はかなり新しいものです。スーパーでお惣菜を買ってくる、なんていう中食文化も同様です。私のパートナーが子供の頃でも、料理をするときは二回分まとめて作り、半分は冷凍しておいたそうです。

もちろん、ヘルシンキなどの都市部では、外食文化はより浸透しているでしょうし、冷凍庫を持たない家庭も多いかもしれません。それでも、フリマサイトで冷凍庫が頻繁にやり取りされている状況を見ても、まだまだ根強い冷凍庫人気、と言えそうです。

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