フィンランド語は心地よい響き 観光で使える挨拶

Life in Finland

フィンランド語は難しい言語ですが、その響きはとても心地よく、かわいい発音もたくさんあります。日本人が親しみやすく感じる理由や、フィンランドで使える簡単な挨拶を紹介します。

発音が似ている

日本語とフィンランド語は、発音がよく似ています。日本語を話せるフィンランド人曰く「日本語は発音が近い!」ということです。

母音が多い

たとえば、日本語もフィンランド語も、単語の中に母音を多く含みます。フィンランド語の母音はaiueo以外にもä ö yがあります。この三つはなかなか発音が難しいのですが、巻き舌をフルに使ったり、そういう難しさはありません。

促音と長音がある

そして、日本語もフィンランド語も長音と促音、つまり伸ばす音とはねる音があります。伸ばし棒やちいさな「っ」なんて当たり前だと思っていたのですが、どうやら存在しない言語もある用で、フィンランド語の発音が難しい、という外国人の話も耳にします。

同じ響きの単語

そして、日本語とフィンランド語には、同じ響きの単語がいくつもあります。たとえば「しか」というと、日本語では鹿、deerですが、フィンランド語のsikaは、豚です。

こんな風に、フィンランド語と日本語にはいろいろな共通点があります。フィンランド語の響きが可愛く感じたり、心地よく思えたりするのは、こんな理由からでしょう。

挨拶の種類が多い

フィンランド語では、こんにちは=moi(モイ)、さようなら=moimoi(モイモイ)というのが有名ですが、これだけではありません。フィンランド語の挨拶はとってもバリエーション豊かです。

いろいろなこんにちは

日常的によく耳にする「こんにちは」だけでもこんなにあります。

  • moi
  • moimoi
  • moikka
  • hei
  • heihei
  • moro
  • terve

moroはタンペレ人がよく使う挨拶で、terveは北の方や、高齢の方がよく使います。

よく挨拶をする

フィンランド人は、とにかくよく挨拶をします。お店に入ったときやバスに乗車したときは、必ず、店員さんや運転手さんに挨拶をします。もちろん相手も、私たちに挨拶をしてくれます。よく使われるのは、moi、moikka、heiあたりでしょう。moimoiはさようなら、でもありますが、こんにちは、としても使います。お店に入ったときに「moimoi」といわれても、さようなら!という意味ではありません。

ありがとう&さようなら

バスを降りるときに、ありがとう=kiitos!という人もいます。私は気分によって、手を挙げてお礼をしたり、kiitosといったり、いろいろです。

お店でお会計をしてもらったときは、ありがとうとさようならの混ざったKiitos hei!もよく使われます。もちろん、kiitosといってから、heihei!といっても問題ありません。

フィンランド語の挨拶一覧

こんにちはmoi, hei など
さようならmoimoi, heihei など
ありがとうkiitos
ごめんなさいanteeksi

英語も通じるけれど

フィンランド人は、特に若い世代ではほぼ全員が英語を話せます。お店で困ったときも、都心部なら、英語が通じないことはほぼありません。

フィンランド語を使う

それでも、お買い物をするときなどはできるだけフィンランド語で話すようにしています。

フィンランドでは、必ずといっていいほどフィンランド語で話しかけられます。私は明らかにアジア人ですが、最初から英語で話しかけられることはとても稀です。

せっかくだからと、私もフィンランド語でお返事をします。もちろん、単語をつなげただけの、三歳児のような表現です。ですが、英語でぺらぺらと質問するよりも、頑張ってフィンランド語を使った方が、店員さんがうれしそうに返事をしてくれます。

もちろん、困ったときは英語を使います。それでも、フィンランド語で挑戦し続けることで、なんとなく相手の言いたいこともわかるようになりました。

観光でもぜひ挑戦を

観光で来たときは英語を使う方が便利だと思います。それでも、お会計の後に、KIITOS!なんていうと、ちょっと驚いた、うれしそうな店員さんの表情が見られることは間違いありません。

自分の国の言葉を学んで、使ってくれる人がいるというのは、だれにとってもうれしいことです。

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