フィンランドには、移民向けのIntegration Planがあり、無料どころかお金をもらいながらフィンランド語を学ぶことができます。ですが、私はそのプランには参加ないことを決めました。
語学への苦手意識
私は語学が苦手です。国語の偏差値が得意教科より20低かったこもあるし、中学に入ってしっかり英語につまずいたし、大学受験ではとにかく英単語が覚えられなくて毎日泣きながら勉強しました。あのとき必死に勉強したおかげで英語は問題なく話せます。ですが、あのつらい経験を思い出すと、新たな言語を、しかも鬼のように難しいと言われるフィンランド語をフルタイムで学習するなんて。考えただけで涙が止まらなくなるくらい語学が苦手です。
語学は誰だってできるとか、それでも努力するべきだとか、一般的な批判は理解しています。でも、全員が科学をフルタイムで学ばなければならないと言われたら、絶対に嫌だという人は一定数、いやかなりいるはずです。というかもう、無理なもんは無理。語学アレルギーです。
就きたい職がない
語学学校を卒業すると、職業訓練のための学校に通います。フィンランドはかなりの資格社会で、例えばレストランのシェフやウエイターとして働くにも資格が必要です。語学学校を卒業し、どんな職業訓練校に通うのかは人それぞれですが、介護、歯科、社会福祉やサービス業などが多いように感じます。正直、フィンランドでこれになりたい、という仕事がありませんでした。
どう生きたいかを考えた
私がフィンランドに来たのは、高校でボランティア教員をするためです。そのため、当初は一年間という期間限定で滞在する予定でした。いつか海外に住みたいというのは、漠然と抱いていた夢でもありました。フィンランドで働く中で、自分が今後どう生きていきたいかを考えました。そして出した答えが、フィンランド語の習得が最優先ではない、ということです。
私が考えたことについては、次の記事で詳しく紹介します。