今私はフィンランドに住んでいます。ですが今後どこの国に住むかはわかりません。どんな国でも働けるようになりたいと考え、一番最初に挑戦したのがプログラミングでした。
場所に縛られない働き方
私は日本で教員をしていました。教員の最大のデメリットは、その場所に縛られることだと思っています。ちょっと他の土地に住んでみたいとなったら、当然ですが、また学校を探して、応募しなければならない。私は東京の出身ですが、自然が豊かなところに住みたいとなると、学校の雰囲気もかなり変わってきます。
せっかくフィンランドまで来たんだから、自分の年齢に合わせてライフスタイルを変え、それに合わせて住む場所を変える、そんな生き方ができないかと考えました。
何事も挑戦
場所に縛られないというのは、パソコン一つでできる仕事、というイメージでした。それならプログラミングはどうだろうか。思い立ったが吉日です。プログラミングは、HTMLを少しかじり、大学でC言語をやった程度ですが、時間はたっぷりありました。progateとドットインストールという、プログラミング初心者の超王道で学習をはじめました。
楽しいけれど
プログラミング自体はとても楽しかったです。指示を正確に出せばちゃんと答えてくれるところもいいし、何より生活に欠かせないスマートフォンのアプリやウェブサイトの仕組みが、ほんの少しだけでもわかったことはとてもいい経験になりました。
それと同時に、私はこれを極められないと思いました。与えられたことを楽しみながらこなすことはできました。ですが、自ら積極的に学びたいと思うほど、プログラミングが面白いとは思えませんでした。
好きな人には勝てない
世の中にはプログラミングが大好きで、寝ても覚めてもコードを書いているような人もいます。そして私より年下の世代は、幼い頃からプログラミングに触れています。そんな人達と一緒に仕事をしていくのをイメージしたときに、正直つらいな、と思いました。
これは私が、好きで好きでたまらない理科を仕事にしていた経験からも感じました。理科が大好きでたまらない同僚と、教科外の科学にまつわる話をするのは、いつでもとてもワクワクしたものです。そして、そんな雑談が実は授業に生きてきたりするのです。大好きだからこそ常に考えていられるし、だからこそ更に上を目指せるのだと思いました。
ということで、プログラミングに挑戦したものの、数ヶ月で挫折しました。もちろん、経験として必要な過程だったと思います。何より、好きなことを極めて仕事にする大切さを学びました。