フィンランドに来た理由とどう生きたいか

Move to Finland

私は、うつで休職したのちに退職しました。教員という仕事自体は大好きで、体調が戻ったら再就職するつもりでいました。その時に、うつでの休職と離職を、ただの休職期間ではなく、有意義な経験をした期間にしたいと思い、フィンランドに来たのです。そしてその有意義な時間のおかげで、どうやって生きたいかという価値観まで大きく変わりました。

好きなところで暮らしたい

海外で暮らしてみたいという夢は、いつからか漠然と抱いていました。大学の時にはオーストラリアとニュージーランドに短期留学をして、自然が豊かなところに住みたいという気持ちも持っていました。

フィンランドに来る前は、英語力のブラッシュアップのためにマルタに留学していました。残念ながらマルタの雰囲気は私には合わなかったのですが、おかげで私には、落ち着いた都市が向いていることが分かりました。

また、マルタから旅したヨーロッパの各都市はとても魅力的でした。こんなところに気軽に来られる場所に住めたらいいな、と思いました。

そして、フィンランドに住んでみると、とてもしっくり来たのです。私は関東の出身ですが、東京の喧騒が得意ではありません。大阪にも住んでいましたが、常に自然が恋しいと思っていました。フィンランドからまた東京や大阪に戻るのは、私には無理だと思いました。

今までの経験を活かしたい

たった五年間ですが、私は教員として必死に働いてきました。そしてインターンを通じて、その間に培った技術や能力、知識が、フィンランドでも通用するということを知りました。

教員って、馬鹿にされがちです。社会を知らないとか、教員しかできないとか、いろいろ言われるのですが、私はそんなことはないと思っています。私は教員という仕事に誇りを持っているし、マルチな能力を磨いているプロフェッショナルだと思っています。思っているだけではなくて、実際に私がいろいろ挑戦してみて、どうにか生きていくことができれば、教員ってだめじゃないぞ、ということを伝えられるのかもしれない、と思いました。

ずっとフィンランドにいるとは限らない

私は現在、パートナーと暮らすためにフィンランドに住んでいます。ですが、仮にパートナーと別れたり、死別したりしたら、フィンランドに住み続けるかどうかはわかりません。

また、パートナーとは、どこかのタイミングで日本に住んでみたいね、という話をしています。そうなったときに、フィンランドという土地に縛られない仕事をしたいと考えました。そうすると、フィンランド語の習得は最優先事項ではないと気づいたのです。

ということで、私はフルタイムでフィンランド語を学ぶのではなく、場所に縛られない方法で生計を立てることを第一に考えました。そして、あれこれ試した中の一つがプログラミングでした。

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