フィンランドの暗い冬を乗り越えるために

Life in Finland

フィンランドの夏はあっという間に過ぎ、日本の冬のような秋がやってきます。この秋がとても厄介で、日本の冬並みに寒いだけでなく、曇りの日ばかりで、とにかく暗い。秋分の日を過ぎてから、夜が驚く速さで侵食してきて、心もどんよりしてしまう、それがフィンランドの秋です。

11月をやり過ごせ

秋の中でもとりわけどんよりとした気持ちになるのが11月です。10月はまだ日が長いし、12月はクリスマスで町中が盛り上がり、雪も積もって明るさを取り戻します。問題は11月。11月を制する者は季節性のうつを制する、と勝手に思っています。

今年はありがたいことに、11月末にハンドクラフトのポップアップをしませんか、と声をかけていただき、それに向けて準備をしていたので、ほとんど落ち込まずに済みました。もちろん、それ以外にもたくさん対策をしました。その一部を紹介します。

ビタミンDを摂取

フィンランドなどの北国は、冬の日照時間が極端に短いため、体内でビタミンDを合成することができません。ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症やうつ病になりやすいといわれています。私はうつの既往歴があるので、毎日欠かさず摂取しています。

早寝早起き

夜の時間が長くても、早く寝てしまえばこちらのもの。ということで、パートナーと一緒に21-22時の就寝を心がけています。小学生並みの早さですが、これもかなり効果があると思います。

規則的な生活

一週間単位で、仕事の日、パートナーと出かける日、休みの日をしっかりと決め、毎週その通りに生活するように心がけています。もちろん多少のイレギュラーはありますが、生活の基本となるリズムがあるのとないのでは大違いです。

太陽光ライト

太陽の光を浴びられないことも、季節性のうつになる要因のひとつです。フィンランドの住宅はおしゃれな間接照明がたくさんあるのですが、おしゃれに過ごしてうつになっては元も子もありません。私は、朝起きたらすぐにとっても明るい、いわゆる太陽光ライトをつけます。しかも、色味の違うものを二つ。本当です。

夕食後は間接照明

ここで大切なのが、就寝数時間前には部屋を暗くすることです。我が家では夕食前後に間接照明に切り替えます。

これが丁寧な暮らし?

私は、いわゆる丁寧な暮らしとはほど遠い生活をしています。部屋にはいろいろなものがたくさんあるし、整理整頓も苦手だし、ミニマリストでもないし。だけど、冬を乗り越えるという目的で、自分の心身に向き合ってみたら、手間はかかるけれども案外悪くないな、と思いました。これが、私なりの丁寧な暮らし、かもしれません。

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