英語は通じる?移住にフィンランド語は必須?

Move to Finland

フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。しかし、ほとんどの場所で英語が通じます。移住するときには、英語かフィンランド語で、最低限のコミュニケーションをとれるようにしておくべきでしょう。短期滞在なら英語で大丈夫でしょう。

公用語はフィンランド語&スウェーデン語

フィンランドの公用語は、フィンランド語とスウェーデン語です。道路の標識やバスの案内表、ありとあらゆる公共サービスが、フィンランド語とスウェーデン語で提供されています。

フィンランドでも、南のほうに行くほどスウェーデン語話者が増えます。例えば、フィンランドで一番南のHankoでは、店員さんがスウェーデン語で接客してくれました。

フィンランドでは、学校でフィンランド語もスウェーデン語も習います。そのため、ほとんどのフィンランド人が、スウェーデン語を喋れたり、理解できたりするようです。

英語でもかなり通じる

それでは、フィンランドでは英語は通じないのでしょうか?

フィンランドで生活してみるとわかりますが、ほとんどの場所で英語が通じます。若者はもちろん、かなりご高齢の方まで流ちょうな英語を話すことができます。

もちろん、この傾向は都市部で顕著です。田舎のほうに行けば、フィンランド語しか通じない場所も増えるでしょう。実際に、私のパートナーの両親は地方出身で、ほぼ英語が通じません。

英語のサービスも充実

特に公共機関のウェブサイトは、英語で情報を提供しているところも多いです。たとえば、国営放送のyleは、英語のウェブサイトも用意しています。鉄道会社VRなども、英語用のサイトがあります。ですがやはり、情報量には差があります。英語サイトだけでは情報が不足してしまうこともしばしばです。

また、フィンランドの病院は、英語でかかることができます。役所に提出する書類も、英語のフォーマットがあることが多く、窓口の方も英語で対応してくださいます。さらに、それ以外のいろいろな公共サービスも、英語を選択できることが多いです。

ただし、当然のことですが、英語があまり得意でない方もいらっしゃいます。私がフィンランド語をほとんど理解できないために、頑張って英語で話してくれます。当然、とても申し訳ない気持ちになります。

第一声はフィンランド語

そして、フィンランドでは、まずはフィンランド語で話しかけられます。どんな見た目であろうと関係ありません。私の外見は明らかにアジア人です。それでも、店員さんも知らない人も、皆さんフィンランド語で話し始めます。

最初はなぜ、と驚くかもしれません。ですが、少し暮らしてみると、この文化はとても心地よいものです。もしも最初から英語で話しかけられたら、見た目でフィンランド人ではない、フィンランド語を話せない、と判断されているということです。なんとなく、受け入れられていない、よそ者だと思われている気分になります。そして、フィンランド語で話しかけられるからこそ、フィンランド語を学習しなくてはという意欲にもつながります。

フィンランド語を学ぶべき?

それでは、フィンランドに移住する時、フィンランド語の習得は必須でしょうか?

私は、最低限のコミュニケーションが取れるのならば、英語でもフィンランド語でもどちらでもいいと思います。

移住の形態による

例えば結婚して移住する場合、かなり早い時期から語学学校に通えます。ほとんどの移民が、語学学校に数年通った後に様々な職場で働いています。フィンランド語はとても難しい言語です。それでも、数年必死に頑張れば、何とか使いこなすことができるということでしょう。

ですが、結婚移住ではない場合、移住当初からこの語学学校に通うことはできません。もちろん、自分でお金を払って学ぶことはできます。それでも、仕事にフィンランド語が必要でない場合など、優先順位が下がってしまうのも仕方がないことです。

もちろん、フィンランド語がぺらぺらに話せるように準備できれば、何も問題ありません。ですが、現実的にはかなり厳しいと思います。なので、フィンランド語でも英語でも、どちらでもいいから、生活に最低限必要な語学力を身に着ける、というのがいいと思います。

自分で解決できることが大切

海外に移住すると、どうしてもアイデンティティクライシスを起こします。特に、移住してすぐには働けず、やることもなく、時間を持て余しがちです。その結果、自分はなぜここにいるんだろう、何をしているんだろう、と思うことも少なくないでしょう。そんななかで、どんな小さなことでも、自分の力で成し遂げられることがあるというのは、心のよりどころになります。

以上から考えても、やはり、フィンランド語、英語のどちらを選ぶかよりも、どちらでもいいから、ある程度のレベルまであげておく、というのが大切です。

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