フィンランドの冬に命を守るリフレクター

Life in Finland

フィンランドで暮らしていると、色々な製品の選択肢が日本に比べてとても少なく、がっかりすることもしばしば。そんなフィンランドで、日本よりも圧倒的な品ぞろえを誇るものの一つがリフレクターです。リフレクターは、フィンランドの冬を安全に過ごすための必須のアイテムだからです。

フィンランドの冬は夜が長い

フィンランドは、日本よりもかなり北に位置します。南にあるヘルシンキでも北海道と同じ程度の緯度です。私の住んでいるタンペレは、フィンランドでは南部に位置しますが、日本のどの都市よりも北にあります。

タンペレは、白夜や極夜にはなりません。白夜、極夜ともに緯度66.6度以上で起こるそうです。それでも、夏は昼間がかなり長く、冬はすぐに夜がやってきます。

2021年の冬至の日、タンペレの日の出は9時43分、日の入りは15時04分でした。太陽が登ってもかなり低い位置にあり、一日中日本の夕方のような雰囲気です。当然、明るくなるのは遅く、暗くなるのも早いです。

自転車や車に注意

こんな暗い環境で一番危ないのが、自転車や車との衝突事故です。冬は黒っぽい服装になりがちで、なおかつ暗いとなると、運転手からの発見が遅れてしまいます。そこで活躍するのがリフレクターです。リフレクターが、自転車や車のライトを反射し、歩行者がそこにいることを伝えてくれます。

また、フィンランドで売られているリフレクターにはいくつか種類があります。

  • キーホルダータイプ
  • リストバンドタイプ
  • バッジタイプ
  • ゼッケンタイプ
  • ペット用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キーホルダータイプ

一番良く見かけるのがこのキーホルダータイプです。カバンに付けたり、コートの袖口につけたりします。色々な会社から可愛らしいものが発売されています。

リストバンドタイプ

中に金属の板が入っていて、腕に巻きつけて使うタイプです。こちらも、キーホルダータイプに継いでよく見かけます。

バッジタイプ

ハンドメイドの商品などでよく見かけるのがこのバッジタイプのリフレクターです。

ゼッケンタイプ

おしゃれさは一切ありませんが、絶対に安全なのがこのゼッケンタイプです。おしゃれに気を使って命を落としては元も子もありません。私も一つ持っていて、近所のスーパーに行くときなどは必ずつけています。

ペット用

もちろん、リフレクターが必要なのは人間だけではありません。飼い犬が散歩のときに危険な目に合わないように、ペット用のリフレクターも売られています。

リフレクター×○○

リフレクターとして売られているものの他にも、反射生地や繊維を使った商品がたくさんあります。反射生地で作られたエコバッグや、ペット用のリフレクター、反射繊維を使った毛糸や反射生地の貼ってある手袋、探せばどんな商品でもあるのではないでしょうか。

フィンランドの冬は反射が命です。

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