豚ハツ、つまり豚の心臓は、下処理も簡単で、クセがなくおいしい食材です。モツというと味の濃い、おつまみ向きの料理を思い浮かべます。しかし豚ハツは、主菜にもなるとても優秀な食材です。
下処理は簡単
豚ハツの下処理はとても簡単です。大きく切り分け、水につけて血抜きをします。
モツ独特の臭みは、豚ハツにはありません。ですから、モツが苦手な人でも食べやすい食材です。
そのほか、豚マメやギアラなど、いろいろなモツの下処理方法をこちらにまとめました。
淡白で噛み応え抜群
豚ハツは、淡白で癖のない味です。ですから、他のモツ料理のように、臭み消しのために香味野菜を使ったり、濃い味付けにしたりする必要がありません。
また、心臓だけあって筋肉がとても発達しており、噛み応えは抜群です。それでも、嚙み切れないような硬さではありません。しっかりした歯ごたえがおいしい食材です。
低脂肪高たんぱく
そして、豚ハツは筋肉の塊ですから、脂肪が少なく、タンパク質が多いのが特徴です。また、ビタミン類も多く含まれています。さらに、コレステロールはさほど多くなく、かなり理想的な食材といえるのではないでしょうか。
トマト煮込み以外にも
豚ハツは、とても淡白で癖がなく、煮込むと柔らかくなります。トマト煮込み以外にはどのようなレシピがあるのでしょうか。
炒め物が多い
豚ハツは、臭みがなく下処理も簡単なことから、どの国でも炒め物にすることが多いようです。豚ハツだけをバターでソテーしたり、野菜炒めにしたり、いろいろなレシピがあります。ぜひお好みのレシピを見つけてください。
レシピ
豚ハツのトマト煮込み 圧力鍋なしでも柔らかく 豚タンでも
癖のない豚ハツは主菜にもぴったり。トマトや豆と一緒に煮込むと、柔らかくなり食べやすいです。
INGREDIENTS
- 豚ハツ (下処理済み、または豚タン) 400 g
- トマト 400 g
- たまねぎ 300 g
- にんじん 200 g
- 水煮キドニービーンズ (大豆、ひよこ豆) 200 g
- にんにく 10 g
- オリーブオイル 1 大さじ
- ケチャップ 4 大さじ
- 味の素 2 つまみ
- ローリエ 1 枚
- ローズマリー (ドライ) 1 つまみ
- タイム (ドライ) 1 つまみ
- 塩こしょう
EQUIPMENT
- まな板
- 包丁
- フライパン
- 炒め物用シリコンヘラ
INSTRUCTION
- 豚ハツの下処理方法はこちらをご覧ください。豚ハツ・豚の心臓の簡単な下処理・下ごしらえ 栄養満点豚の心臓、豚ハツの下処理の方法を紹介します。ハツはにおわないので、牛乳不要。水で血抜きするだけで大丈夫です。
- 豚タンは下処理なしで、よく洗うだけで使えます。
- キドニービーンズは、大豆やミックスビーンズで代用できます。
調理
- 下処理済みの豚ハツを食べやすい大きさに切る。5mm-1cmの厚さで、細切りにするのがおすすめ。
- にんにくをみじん切り、トマト、たまねぎ、にんじんを角切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、中火で加熱する。
- 香りが立ってきたら豚ハツとトマトを入れ、蓋をして5分ほど加熱する。
- 豚ハツとトマトからかなり水分が出てくる。豚タンの場合は、ここで100mL程度水を加える。
- たまねぎとにんじん、キドニービーンズを入れる。
- ケチャップ、味の素、ローリエ、ローズマリー、タイムを入れて蓋をする。
- 弱めの中火で10-20分煮込む。
- 塩こしょうで味を調えてできあがり。