フィンランドといえばシナモンロール、シナモンロールといえばフィンランド、というくらい、フィンランドとシナモンロールは切っても切れないイメージです。そんなフィンランドの代名詞、シナモンロールには、意外な事実がありました。
シナモンロールはフィンランド発祥じゃない
フィンランド発祥の料理と信じて疑わなかったのですが、実は発祥はドイツらしいと聞いてびっくり。確かに、お砂糖と小麦粉をたっぷり使うこのパンが、ライ麦パンの国フィンランド出身でないというのは、少し考えれば納得です。KORVAPUUSTIという名前も、スウェーデン語を訳したものだそうです。
ドイツ→スウェーデン→フィンランドと伝わってきたらしいシナモンロール。まぁそれでも、おいしいので問題なしです。
シナモンロールは二種類ある
フィンランドのシナモンロールは、食感で大きく二種類に分けることができます。形、味まで含めると、もっとたくさんあります。
形で名前が変わる
まずは、シナモンロールの形について確認します。一口にシナモンロールといっても色々な形があります。フィンランドでメジャーなのは、このレシピで紹介しているような、くるくると巻いてから角度をつけて切り、真ん中をつぶしたもの。KORVAPUUSTI=シナモンロール、というとこれです。
輪切りにした生地をVUOKA=オーブン皿に入れて焼いたちぎりパンのようなものは、KORVAPUUSTITVUOKA=オーブン皿のシナモンロール、と呼ばれます。

形で食感が違う
シナモンロールの食感は、その形で見分けることができます。
このレシピで紹介している一般的なシナモンロールは、二次発酵をしない場合が多いです。もちろんレシピによるのですが、よく目にするものは、二次発酵をしていないものが多いと思います。二次発酵をすると厚みが出ます。お店で売られているシナモンロールは、ほとんどがかなり平べったく、生地ももちもちというよりは、噛み応えのあるものが多いです。こんな風に仕上げるには、成形後二次発酵をせずに、そのまま焼く必要があります。このレシピでも、二次発酵はしていません。

形や食感だけでなく、生地にカルダモンを混ぜたもの、生地ではなくフィリングにカルダモンを入れたもの、くるみやアーモンドパウダーをフィリングに入れたものなど、とにかくいろいろなバリエーションがあります。

人気のフィンランド料理はこちらです。
フィンランドのシナモンロール KORVAPUUSTI しっかり食感 二次発酵なし

- 菓子パンのパン生地 (
レシピはこちら )
- バター 25 g
- ブラウンシュガー 4 大さじ
- シナモン 4 小さじ
- くるみ、アーモンド (お好みで、*1)
- たまご 1 個
- 塩 1 つまみ
- 水 1 小さじ
- パールシュガー (*2)
- 電子はかり
- 計量スプーン
- ボウル
- ラップ
- シリコンマット
- クッキングシート
- はけ
- オーブンを200℃に予熱する。
- バターを溶かす。
- たまごに水少量、塩ひとつまみをいれ、よく混ぜる。
- 天板にクッキングシートを敷く。
- 作業台に小麦粉をふるう。
- 一次発酵させた生地を丸くまとめる。
- 生地を厚さ5mm程度の正方形に伸ばす。
- 生地にバターを塗る。巻き終わりの部分にはぬらず、他の部分にはたっぷりと塗る(*3)。
- ブラウンシュガーを、まんべんなく散らす。
- シナモンを散らす。お好みでナッツ類を散らす。
- 生地を巻く。巻き終わりを下にする。
- 写真のように、角度をつけて生地を切る。
- 生地の広い側を下にしてクッキングシートに置き、生地の狭い側から指で強く押しつぶす。
- たまごを塗り、フロストシュガーをかける。
- オーブンで15-20分、焼き色がしっかりつくまで焼く。
- くるみを砕いたり、アーモンドパウダーを入れたり、いろいろアレンジができます。
- フィンランドではRAPEA RAESOKERIという細かめのパールシュガーを使います。日本では、大きめのパールシュガーが手に入りやすいので、そのまま使うか、細かく砕いて使ってください。https://www.dansukker.fi/fi/tuotteet/kaikki-tuotteet/rapea-raesokeriAmazon.co.jp: cotta(コッタ) ワッフルシュガー 250g : 食品・飲料・お酒Amazon.co.jp: cotta(コッタ) ワッフルシュガー 250g : 食品・飲料・お酒
- バターを塗っていない部分があると、成形の時に断面がうまく開きません。しっかりと塗ってください。
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