フィンランドでは、どんなに小さなスーパーでも短粒米を買うことができます。では、日本のお米と比較して、何がどう違うのでしょうか?
日本のお米は短粒米
世界中で作られているお米は、大きく三種類に分類されます。
- 短粒種=ジャポニカ米…日本でよく食べられるお米
- 中粒種=ジャバニカ米…大粒の粘りがあるお米
- 長粒種=インディカ米…いわゆるタイ米、ジャポニカ米よりぱさぱさしている
日本で栽培され、食べられているのは、短粒種、ジャポニカ米がほとんどです。
フィンランドのお米も短粒米
フィンランドでも、お米がよく食べられます。ご飯を炊くのではなく、おかゆにするのがほとんどで、puuroriisi=おかゆ用のお米、として売られています。
フィンランドで買えるpuuroriisiは短粒種です。つまり、日本のお米にかなり近い種類です。フィンランドの気候を考えても、寒冷地に向くジャポニカ米が栽培されているのは納得です。
粘り気と味は弱め
フィンランドのお米は、日本のお米と比べると、甘味が弱く、粘り気も少ないです。色も少しくすんでいて、炊きあがりのつやつやとした感じもありません。もちろん、フィンランドではおかゆにすることが多いので、炊いたお米に文句を言ったところで仕方がないのですが、同じ短粒種でも、やはり別物といいたくなります。
それでも、日本の炊飯器を使うと、かなりふっくらと炊き上がるようです。
我が家は炊飯器がないので、鍋でご飯を炊いています。そして、鍋によってもかなり違いが出ます。薄手の調理用の鍋よりも、厚手の琺瑯鍋の方が、明らかにふっくらと炊き上がります。ストウブのお米用の鍋などを使えば、かなり違うのではないでしょうか。
SUSHI RICE
フィンランドでは寿司が大人気です。どんな小さなスーパーに行っても、クオリティはさておき、パック寿司を買うことができます。そして、お米も売られています。こちらはpuuroriisiではなく、sushi riceというお名前。欧州で作られているジャポニカ米のようです。お値段はかなりお高めで、sushi riceだけを使おうと思うとかなり厳しいのですが、puuroriisiに少し混ぜるだけでかなり味が良くなります。
雑穀米は中東マーケット
フィンランドの通常のマーケットで売られているのは、puuroriisiとsushi riceの二種類です。雑穀米が食べたいときは、中東マーケットで購入することができます。赤米、黒米、麦などがミックスされています。中東マーケットですから、どのお米も長粒種です。当然のことなのですが、長粒種にも赤米や黒米があるんだな、と少し驚きました。
日本米はアジアンマーケット
日本食材を扱うアジアンマーケットでは、日本のお米を買うことができます。日本から輸入されたものもありますが、欧州で栽培されているジャポニカ米も多いです。お値段はかなりしますが、手の込んだ和食を作ったときなどは、やはりご飯も日本のものを食べたくなります。
どこまで追求するか
わたしはそこまでごはんが好きなわけではないので、正直フィンランドのお米でも満足しています。短粒米がどこでも、安価に買えるだけでもかなりありがたいです。ただユハニは、一口食べて日本のお米が大好きになったようで、お米は日本のものじゃないと!と定期的に言っています。
フィンランドでは、手軽にジャポニカ米が買えます。お金をかければ、日本のお米に近いものや、日本から輸入されたものも買えます。お米事情としては、かなり恵まれているなぁと感じます。

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