フィンランド 起業支援金応募までの流れ

Life in Finland

フィンランドでは、起業の際に起業支援金を受け取ることができます。

今回は、起業支援金応募までのステップを確認していきます。

これは、2022年6月現在の情報です。最新の情報は、各自で確認してください。

TEに求職者として登録

まずは、TEに連絡し、求職者として登録をします。その時、学歴や職歴などの情報を入力する必要があります。

起業支援コースの履修

次に、起業支援コースを履修します。これは、各地域の起業支援組織に連絡し、斡旋してもらうことができます。

私の場合は、まずTEからEnsimetriを紹介されました。その後、EnsimetriからStartupRefugee主催のコースを斡旋されました。

また、私のコースは、2週に1回、各4時間、全3回のコースでした。そして、毎回、かなり作業が必要な宿題が出されました。

受講したほうがよさそう

とはいえこの起業支援コース、必ず受講しなければならないのでしょうか?

もちろん、起業支援コースを履修していなくても、起業支援金はもらえるかもしれません。ですが、TEの提供するサービスであることを考えると、履修しておくほうが無難、というのがフィンランド人に質問した際の見解です。

ビジネスプラン・計算書を作成

そして、いよいよビジネスプランと計算書の作成です。

まず、ビジネスプランは、BusinessFinlandのウェブサービスが便利です。私は、同様のEnsimetriの提供するウェブサービスを利用しました。

相談はStartupRefugeeがおすすめ

もちろん、スムーズにビジネスプランが出来上がるとは限りません。疑問が出てきた場合、誰かに質問する必要があります。

私は、Ensimetriの担当者とStartupRefugeeに相談をしました。Ensimetriの担当者は、聞いたことには答えてくれるのですが、返信がとても簡素で、あまり込み入った話はできませんでした。

それに対してStartupRefugeeでは、一時間かけて私の事業について話を聞き、アドバイスをしてくれました。ここでの会話が、ビジネスプランを仕上げるのにとても役立ちました。

計算書はウェビナーがおすすめ

また、計算書は、NewCo Helsinkiが主催するウェビナーを受講し、それをもとに作成しました。計算書は、事業内容によって難易度がかなり変わります。難しい場合は、各所に質問するといいでしょう。

応募前に担当者に確認

そして、出来上がったビジネスプランと計算書は、応募前に必ず担当者に確認してもらいます。

StartupRefugeeの職員にはこういわれました。もちろん、私たちも確認できる。しかし、Ensimetriのほうが圧倒的に経験数が多い。だから、Ensimetriにも必ず見せるように、ということでした。

起業支援金に応募

最後に、起業支援金に応募します。また、この応募はインターネットを通じて簡単に行えます。

ここで必要な書類は、ビジネスプランと財務計画書、そしてCVです。加えて、採用条件には「起業経験や適切な起業家教育など、起業家として活動するのに十分な能力を有していること」と書かれています。つまり、TEが斡旋する機関で、起業支援のコースを修了していることが望ましい、ということでしょう。

担当者から連絡

その後、担当者から連絡があります。

私の場合は、申し込みから二週間程度で、担当者から電話がかかってきました。そして、簡単な質問をされたのちに、今日付で許可します、といわれました。話した時間は10分程度で、とてもあっさりとしたものでした。

書類が大切

そして、電話越しに言われたのが、ビジネスプランがとてもしっかりしているので安心、ということです。コメントされた部分を思い返してみると、事業内容だけでなく、リスク管理や、将来の事業の展望の部分が大切なようでした。

ビジネスプランが大切

今回、起業支援金に応募してわかったのは、とにかくビジネスプランが大切、ということです。

もしもビジネスプランの作成に困った場合、できるだけ下部の組織に相談すると、丁寧に対応してもらえるように思います。また、ビジネスプラン作成後は、できるだけ上部の組織で確認してもらいましょう。

起業支援金の受給資格起業に役立つ無料サービス実際に参加したビジネスコースの詳細はこちらをご覧ください。

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